小児眼科
目の仕組みが発達段階にある主に小学生までのお子さまを対象にした眼科診療です。大人の目の病気とは異なり、お子さま本人は自分で異常に気づけないため、
見過されやすいのが現状です。
早期眼科受診で、目の状態をチェックして視力を伸ばすことがとても大切です。
お子さまの目をみて、下記のようなことにお気づきになったり、ものの見方の変化や気になるしぐさなどの症状が見られたときは、お気軽にご相談ください。
□視界がズレる
□目を細める
□外で眩しい時に片目をつぶる
□集中力がない
□テレビに顔を近づけてみる
□頭を傾けたり、横目でものを見る
視能訓練士
当院は、国家資格を持った視能訓練士が在籍し、斜視や弱視などの専門的な検査を担当します。
近視について
近視人口は世界で増えていて、日本でも若年層の近視化が加速しています。
近視の原因は遺伝要因と環境要因の2つが関係していると言われています。
遺伝要因
遺伝要因とは、両親から受け継いだ遺伝情報のことを言います。
近視になる確率だけではなく、強度近視まで進むかどうかは遺伝的な影響が強いと考えられています。
環境要因
環境要因には、長時間のスマートフォンやゲーム機の使用、デスクワークの時間などの生活スタイルがあげられます。長時間にわたり近くを見ることが多い方は、近視が進みやすいと言われています。
生活習慣の見直しで近視を予防
近視は成長期に進みやすいため、視力低下を防ぐための生活習慣が大切です。
1本やノートと目の距離は30㎝以上に保つ
2明るいところで読み書きする
3イスや机の高さを調整する
4時間を決めて読書やゲームをする
5外でたくさん遊ぶ
目薬による近視進行抑制の治療を行っています。
当医院では、マイオピン(低濃度アトロピン)というお薬を1日1回点眼することによって近視進行を抑制する治療を行っています。
マイオピンの特徴
● 毎日就寝前に1滴点眼するだけの簡単な治療法です。
● 目の遠近調節機能(手元を見る作業)にほとんど影響を与えません。
● 近視の進行を平均60%抑えることができるとされています。
● 目薬1本(5ml)は、両眼用に1ヶ月間の使い切りとなっています。
近視抑制のしくみ
子供の近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じるケースが多くあります。
近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。
そのため、眼軸長の伸びを抑えることが近視進行を抑制するためには重要です。
処方の流れ
まずスタッフまでお問い合わせ、ご相談ください。
❶ お子様の視力や目の状態などを検査・診察(保険診療)し、適応検査予約へ。
❷ 適応検査(保険診療)
❸ 後日、マイオピン点眼薬の受け取り(自費診療)
❹ 1ヶ月後検診/マイオピン点眼追加購入(自費診療)
❺ 3ヶ月後検診/マイオピン点眼追加購入(自費診療)
オルソケラトロジー(手術のいらない視力矯正治療)
オルソケラトロジーという特殊な形状が施された、高酸素透過性の専用ハードコンタクトレンズを夜寝る前につけて、朝起きたらはずします。
就寝中にレンズが角膜の形を変形させ、裸眼視力を矯正するのが特徴です。
それにより翌朝レンズをはずした後も、角膜の形状が矯正された状態を一定時間維持できるため、裸眼で過ごせるようになります。
日本国内では、2009年以降4製品が厚生労働省の承認を受け、徐々に広まってきています。
・上記費用には、レンズ代金とスターターキット(初回ケア用品やレンズケース)、1年間の定期検査費用が含まれています。
・2年目以降の定期検査には別途費用がかかります。
・レンズの定期交換時に別途費用がかかります。