白内障

白内障

白内障は加齢と共に目の中の水晶体が次第に白く濁り、視力が低下していく病気です。水晶体とはカメラのレンズのような働きをする部位です。カメラのレンズに当たる部位が汚れてしまうのを想像すると白内障をイメージやすいと思います。レンズが汚れたまま写真を撮影すると濁った画像になってしまうように、目も白内障を患うと視野が濁ってしまいます。水晶体の構成成分のうちの一つの蛋白質分子が様々な原因で肥大化し、水に溶けにくくなり白濁化します。白濁化したものが目の中の水晶体を曇らせます。症状の進行は個人差があり、視力の低下以外にも視界が霞む、光を強く感じるなどの症状も現われます。発病する原因は完全に解明されておりませんが、年齢を重ねると発症確立が増大します。特に45歳以上になると増えていきます。加齢に伴い白内障を罹患した場合、進行が遅い人だと死亡するまで症状が表面化することはありません。老化以外にも、遺伝や感染のために先天的に白内障の方、他の目に関わる疾患と併発して白内障になる方、アトピー性皮膚炎などの他の病気と併発して白内障を患う方など多種多様の発病原因があり現在も根本的な原因の解明を努めています。

 

白内障の治療は手術が最もベストな方法です。白内障になった水晶体を取り出し、眼内レンズを移植します。傷ついたカメラのレンズを交換するのを想像していただくと理解しやすいと思います。現在の白内障手術方法の完成度はとても高く安全性も非常に高いです。条件さえ合えば所要時間は10~40分程度なので日帰り手術も可能です。年配の方や、住居が遠く通院が難しい、もしくは重い全身疾患がある場合は入院手術のほうが安全でしょう。手術後は眼内感染のリスクを減らすために2~3ヶ月ほど抗菌目薬を使用します。経過観察も兼ねて定期的に病院に行き診察を受けましょう。現在、治療薬が開発されておらず症状の進行を遅らせるのが精一杯です。白内障は最終的には失明してしまうので手術で治療するのがよいでしょう。

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